省エネ対策に効果的と話題の遮熱塗料は年々知名度が上がっていき、採用を考えている人がどんどん増えています。
暑さ対策が出来たり省エネにもなったりすると話題の遮熱塗料ですが、一体どんな特長があるのでしょうか。
遮熱塗料は一般的な外壁用塗料とは異なり特殊な塗料になりますので、採用を考えた場合には機能性を把握しておくようにしましょう。遮熱塗料を知るためのメリットやデメリットなどの情報を紹介します。
遮熱塗料とは
遮熱塗料の最大のメリットはその名の通り、遮熱効果が高いことです。遮熱塗料は名前の通りに太陽からの光による熱を塗膜に浸透させない効果があります。
遮熱塗料のメリット
遮熱塗料は真夏の西日のような熱い太陽の光であっても跳ね返します。とくに夏場に効果があり、温度差は約2度~3度ほど低くできます。
夏にエアコンを付けて普段の設定温度から2度~3度下げると、かなり涼しいと感じる人がほとんどです。このことから、エアコンを付ける際に設定温度を今までよりも高く設定できることから省エネができます。
エアコンは1度上げたら10%ほど節約になると言われているほどなので、2度~3度も下げれれば十分省エネになります。
ただし、夏場は遮熱により涼しく過ごせます反面、冬は温度を下げてしまい建物が冷えてしまうということも考慮しておく必要はあるでしょう。
ですから、夏場とくに暑くなる地域にお住まいの人や、光熱費の節約を考えている人におすすめです。デメリットもありますが、耐用年数が15年~20年とメンテナンスの手間も省くことができることも理想的です。
外壁塗装で選ぶメリット
別のメリットは、遮熱塗料の寿命が18年前後と長いことです。
遮熱塗料のコストは高くなりますが、通常の塗装よりも寿命が長いのでトータルでは同じくらいのコストになると考えられています。
しかも、遮熱塗料を外壁に使うことによって、屋根や外壁材の温度を低くする事が出来ます。
屋根や外壁材の温度が低いとその分、外壁素材が長持ちするので、家全体のメンテナンス費用を浮かせることが可能ですよ。
外壁塗装で選ぶデメリット
遮熱塗料のデメリットは高機能なために遮熱塗料の費用は高くなってしまい、通常の塗料の2倍程度になります。
また、選択する色によって効果に違いがあります。白やクリーム系の淡い色合いが採用されている場合には、同じ色の遮熱塗料を使用しても効果が実感しにくいです。
濃い目のカラーは遮熱効果が高く、十分に遮熱効果を得られます。
高機能なために遮熱塗料の費用は高くなってしまい、通常の塗料の2倍程度になります。しかし、前項で説明したように寿命が長い点を考えると、コストパフォーマンスは良いと言えます。
遮熱塗料の機能を十分発揮させるには、塗膜表面に汚れがないようにしないといけません。埃などの汚れが付いていると機能が落ちてしまうので、親水性の高い遮熱塗料を使うのがおススメです。
さらに扱いにくい塗料なので、慣れていない職人さんが使うと色ムラが発生してしまうこともあります。
どんな家が遮熱塗料に向いているの?
遮熱塗料を使うと効果を実感しやすい家は、吹き抜けがある間取りの家です。
吹き抜けがある構造の家は屋根の熱がすぐに家の中に伝わってしまうので、室内の温度が高くなりがちです。外壁や屋根に遮熱塗料を使うと、室内の温度の上昇を防げます。
濃い色の外壁にしたい場合には、遮熱塗料を使うと良いでしょう。遮熱塗料は黒や濃紺などの色だと、効果を発揮しやすくなっています。
一般の塗料を使うと濃い色は温度が暑くなり安いので、遮熱塗料を使うのがおススメです。
遮熱塗料を使用することによって暑さ対策や省エネになります。
この遮熱塗料にはメリットとデメリットがあるので、これらの情報を参考にして自分の家に使用するか決めて下さいね。
遮熱塗料は補助金制度が利用できる
遮熱塗料は環境にも優しい塗料で、使用する際に補助金が給付される制度があります。
住んでる地域により補助金の額はことなりますが、10万円~20万円を上限として工事にかかった費用の10%~30%が補助されます。この制度を利用するには工事を開始する前に、自治体に希望を申請し交付が決定してから工事を始めるようにします。さらに工事前、工事後の写真や見取り図なども自治体に提出します。
注意点は自治体により補助金制度がない場合があります。予め自治体に問い合わせをしてから塗装工事の契約を検討する方が良いです。