外壁塗装で人気の塗料がシリコン塗料です。
戸建て住宅の塗装で使用されている塗料の7割~8割程度を占めているほど人気が高いです。
では、なぜシリコン塗料が人気なのでしょうか。シリコン塗料の特長をまとめましたので参考にして下さい。
シリコン塗料とは?
シリコン塗料というのは、合成樹脂がシリコン系樹脂の塗料のことを指しています。
この塗料の特長は、シロサキン結合を持つ化合物が使われているので、安定していて使いやすい塗料と言う点です。水性や油性のシリコン塗料が有り、住宅の外壁塗装だけで無く、建設用の保護材の塗装にも使われることがあります。医療用のカテーテルやシャンプーなどにも、シリコン素材は使われます。
シリコン塗料を使って、外壁塗装をすると耐久性が高くなるのです。一般的にシリコン塗料を使って外壁塗装をすると、10年以上は余裕で持つと言われています。アクリル塗料やウレタン塗料よりも、耐久性が高いのが特長です。
正式名称はアクリルシリコン
シリコン塗料は正式名称がアクリルシリコンですが、昔から使用されているアクリル塗料とは別のものです。
アクリルをベースとした材料の中に、シリコンが配合されている塗料がアクリルシリコンといいます。一般的に外壁塗装には数種類の塗料が使用されていますが、一番ポピュラーなのがアクリルシリコンです。
シリコン塗料には、値段が安く耐久年数が12年~15年とコストパフォーマンスが非常に高いという特長があります。また、バリエーションが豊富で遮熱機能があるもの、汚れにくく高耐候性の高いものなどがあり、艶のありなしやカラーバリエーションも沢山用意されています。
油性シリコンと水性シリコンの違い
シリコン塗料には、油性シリコンと水性シリコンがあります。
油性シリコンの特徴は、耐久性や光沢に優れていて、雨水にも強いことです。さらに塗料の密着が良く、アルミ建物やステンレス製のものにも塗ることができます。水性シリコンの特徴は、低汚染で防カビに優れ、高光沢で高耐久の環境にも優しい塗料です。
高機能なシリコン塗料の力
シリコン塗料は、コストパフォーマンスが良いと塗装業者に評価されています。様々な機能を持つと層に比べてシリコン塗料は価格が安く、外壁塗装で使用しやすくなっていますよ。価格が高機能塗料と比べて安いのに、耐久性や耐候性に優れているのでコストパフォーマンスが良いと評価されているのです。
シリコン塗料で外壁塗装をすると汚れにくくなりますし、光沢保持率が高くすぐに色あせないのも特長です。安いウレタン塗料などは耐用年数が短く光沢もすぐに失われがちですので、10年以上に渡り耐久性が持続するシリコン塗料は結果的にコストパフォーマンスがいいのです。
シリコン塗料のメリットとデメリット
シリコン塗料の汚れにくさは、汚れにくいと評価されているフッ素系塗料と比べても遜色がありません。フッ素系塗料は価格がどうしても高くなってしまいますが、シリコン塗料は価格が安いのに汚れにくいというメリットがあります。湿気を逃がしてくれる特長もあるので、家の結露を防げるのもメリットです。
知っておきたいデメリットはひび割れが起きやすく、重ね塗りには向いていない点です。重ね塗りを使用としても塗装が密着しなかったり、顔料が沈殿しやすかったりすることがあります。シリコン塗料の溶剤系2液型は硬化剤を混ぜないと使えませんが、硬化剤を使うとすぐに使い切らないといけません。
塗料を選択する際の注意点
シリコン塗料といっても耐久性の高いものや低いものがあるため、一丸にシリコンだから安心というわけではありません。
業者によって、シリコンは耐久年数が長くておすすめという営業をしてくる場合があります。それを鵜呑みにしてしまい、耐久性の低い安いシリコンを塗装している悪質な業者もいるんです。
さらにシリコン塗料には保証が基本的には付きません。塗装業者が独自で保証を付けていることがほとんどになりますが、平均すると外壁が5年~7年、屋根が3年~5年ほどの保証期間です。さらに10年以上の保証を付けている業者もいますが、10年ほどで色褪せなど劣化してしまうことがほとんどなので注意が必要です。そういった業者の中には、10年後には計画的に倒産させている場合もあるため、保証が長ければ信用できるというわけではありません。
まとめ
シリコン塗料は外壁塗装に欠かせませんが、コストパフォーマンスが優れている特長がありました。
耐久性がとても高く光沢も長持ちするので人気の塗料です。シリコン塗料のメリットとデメリットを良く意識しながら使って行くようにしたいですね。