外壁塗装でも住宅ローンの控除ができる場合があります。
ただし、要件を満たしている必要があります。確定申告・年末調整をする際に控除を受けられるかどうかあらかじめチェックして、損をしないように準備しましょう。
外壁塗装で住宅ローン控除を受けるには
外壁塗装の住宅ローン控除ですが、住宅ローンを利用して家を増改築した場合に、平成31年6月30日までに要件を満たしていれば住宅ローンが減税されます。
断熱塗料や遮熱塗料を使い、省エネ改修工事を行い、住宅借入金特別控除か特定増築等住宅借入金等特別控除の要件に該当する場合に、どちらかを選択して控除を受けられるものです。
住宅ローン控除を受けるための要件
外壁塗装で住宅ローン控除を受けるための主な要件としては、居住用物件であり自己所有物であること、増改築の建築基準法に規定する大規模修繕や模様替えの工事であり、工事にかかる費用が100万円を超える必要があります。
また、ローンに関しては、10年以上の分割ローンを組んでいることや、物件の床面積が50㎡以上であり床面積の1/2以上が居住用に作られていることが条件です。
この中で注意したいのが床面積で、販売資料や売買契約書に記載されている面積とは異なります。
登記簿に記録されている面積で考えてしまうと、実際の面積の方が小さくなりがちなので、事前に確認しておくようにしましょう。
控除される限度額は居住年数に応じることなりますが、20万円~30万円ほどになります。
業者と契約する前にも確認を
外壁塗装で住宅ローン控除を使うためには、「省エネ改修工事」にあたるかどうかが重要なポイントです。断熱塗料や遮熱塗料といった塗料や工法については、素人にはわかりにくい部分もあります。
ですから、まずは、外壁塗装の業者に住宅ローン控除を使いたいという意思を伝えてプランを提案してもらうといいでしょう。
控除の手続き
住宅借入金等特別控除を受けるためには、税務署で手続きをします。
確定申告の際に予め用意しておいた書類と一緒に提出します。
用意する書類は、住宅借入金等特別控除額の計算詳細書や住民票の写し、住宅取得資金に係わる借入金の年末残高証明書に加え増改築等工事証明書が必要になります。
さらに給与所得の源泉徴収票を事前に用意しておくと手続きがスムーズになります。
この中で取得を他人に依頼するのは増改築等工事証明書です。
塗装工事を依頼した業者に依頼すれば発行してくれる書類になります。
適用されてから10年間の減税
手続きが面倒に感じてしまう人もいますが、申請をして適用されれば10年間にわたり減税を受け続けることができます。
外壁塗装の費用を大幅に安くすることは難しいですが、この方法なら書類を提出して適用されるのを待つだけです。
まとめ
外壁塗装にかかる費用をなるべく安くするためにと、削減ばかりを考えてしまいますが、安く済ませられれば良いというわけではありません。
明らかに安すぎるのは問題がありますし、塗料代をケチったことにより劣化が早くなり返って損をすることもあります。
そういった意味でも予算に余裕を持つために、住宅ローン控除を利用することで余裕が持てるようになります。