外壁塗装のデザインの決定は、家のイメージを決める重要な決定です。
もし色やデザインを失敗すると、周りの景色から浮いた残念な家になってしまいます。とは言え、少しは個性も出したいと思いませんか?
そんな時に家全体の雰囲気を確かめるために便利なのがカラーシミュレーションです。
外壁塗装の業者もカラーシミュレーションを使ってデザインを提案してくれることはよくあることです。
ですが、提案の受け方にはちょっと注意が必要です。ここでは、外壁塗装のデザイン選びのコツとカラーシミュレーション失敗しないための注意点を解説します。
外壁塗装のデザインを決める時のコツ
外壁塗装のデザインを決めるときに失敗しない選び方は、イメージを先に決めておくことです。どんなイメージの家にしたいかを決めると、業者は色の提案をしやすくなりますよ。
一例をあげると、イメージをナチュラルにしたいのであれば、ベージュやクリーム色に焦げ茶などの色を組み合わせると良いですよ。
ヨーロッパのイメージを出したいならベンガラ色にチョウジ色を組み合わせ、アクセントで土器色を入れるデザインも素敵です。
森の中に立っている家をイメージするときは、濃い緑と薄いオパールグリーンを合わせて、玄関周りにレモン色を配して全体を引き締めることが出来ます。
配色を決めるときに考えるべきポイント
外壁塗装の配色を決めるときに考えたいポイントは、家の周りの環境です。
周りの家を写真撮影してみて、景色に溶け込む家にするのか、周りよりも目立つような家にするのかを考えてください。目立つと言っても、ある程度周りの景観の中でアクセントになる程度です。
色を選ぶときに色見本を見ますが、小さなスペースの中で色を見てもピンとこないことがあります。最終的に色を決めるときには、出来るだけ大きなスペースに塗られている色見本を確認しましょう。
外壁塗装の色選びやデザインを失敗しない正しい選び方というのは、汚れや劣化が目立たない色を選ぶことです。塗装後のイメージを明確に持っておくことも大切です。外壁塗装の業者とよく相談しながら、失敗しない外壁塗装をしていきましょう。
カラーシミュレーションの上手な使い方
外壁塗装のデザインと配色をイメージするには、カラーシミュレーションを使うと便利です。外壁塗装の業者でも、カラーシミュレーションを取り入れて打ち合わせをしてくれるところが増えています。
ですが、その提案の受け取り方には注意が必要です。カラーシミュレーションは、外壁塗装をしたあとの大まかな雰囲気を把握するのに使うのがベストです。
カラーシミュレーションは外壁塗装後の雰囲気を少し味わいたいという事でしたら是非使いたいものではあるのですが、色選びの大きな材料にしてしまうと失敗してしまう可能性が高いです。必ず別な方法でも色選びのアプローチを行うようにしておきましょう。
ではなぜ、カラーシミュレーションを使用した色選びは失敗してしまうのでしょうか。それはあくまでカラーシミュレーションが色の雰囲気を知るためだけのものだからです。
PCがタブレットで見る色は、画面の解像度によって異なって見えるものですし、自然光の下で見ると違った色に見えることはよくあります。
また、画面上では小さな面積で見ているに過ぎません。
色味というのは繊細なものです。
狭い面積で塗布した場合と、広い面積で塗布した場合は色の濃さが違って見えます。さらに、実際には凹凸があって陰ができる壁面に塗布しますから、ベタ塗り一色のカラーシミュレーションでは質感が再現できないのです。
ですから、シミュレーションと実際に施工した後の違いを丁寧に説明してくれる業者を選ぶのがトラブル回避にもなっておすすめですよ。
色選びのヒント
外壁は経年劣化してくると確実に汚れるので、汚れが目立ちにくい色を選ぶのが無難です。クリーム色などの方が埃などの汚れが目立ちにくいですよ。
青や赤といった原色は塗った直後は綺麗ですが、年数が経つと色あせが目立ちます。色あせが目立つとそんなに年数が経っていないのに、やたら家が古くさく見えるので要注意です。
白や黒も汚れが目立ちます。とはいえ、最近では塗料の種類も豊富ですか使いたい色に合わせて塗料を選ぶという選択肢もありますから、外壁塗装のデザインによって、塗料を使い分けるというのがおすすめの考え方です。